離乳食が遅いメリットとデメリットは下記のとおりです。
離乳食が遅いメリット
- 赤ちゃんの内臓にかかる負担が少なくなる
- 食物アレルギーの予防になる
- 悪玉菌を増やさないでおける
離乳食が遅いデメリット
- アレルギーを引き起こす可能性が高まる
- 歯並びなどに影響がでる
- 栄養不足の可能性がある
私個人としては4ヶ月より早く始めるのは早すぎかなと思いますが、遅ければ遅い方がいいというわけでもありません。
離乳食は4ヶ月を過ぎたらお子さんの成長に合わせて開始を検討します。2児を育てた私としては経験や他のママさんとのお話の中で、アレルギーや発育の面からできれば6ヶ月までには開始しておくのが良いかなと思います。
この記事でデメリットやメリットを詳しく説明してみたので、離乳食開始時期の検討をしているならぜひ最後まで目を通して見てください!
離乳食が遅いデメリットととは?
最初に言っておくこととして、離乳食を始める時期は「早い方がよい」「遅い方がよい」ということに対してどちらが良いというのははっきりとした判断ができません。
しかし言えるのは「離乳食のスタートを早くしすぎる」ことはNGと言われています。
その理由は、小児期の過体重・肥満のリスクにつながるという複数の研究結果があるからです。少なくとも4カ月以前に離乳食を開始しないほうがよいことは確実です。
それでは、離乳食が遅い時のデメリットを紹介します。
- アレルギーを引き起こす可能性が高まる
- 歯並びなどに影響がでる
- 栄養不足の可能性がある
それぞれを詳しく説明していきます。
アレルギーを引き起こす可能性が高まる
離乳食の開始が遅いと、アトピーやぜんそくなど引き起こす可能性が高くなると言われています。
ある研究において、生後6か月以降の遅い時期に小麦を食べ始めた赤ちゃんは、小麦アレルギーを持つリスクが高まることがわかったというものがあります。
しかしそれ以前までの研究では真逆も言われていたのです。
以前の研究では、5歳児を調べたところ、生後3か月で固形食を始めた子どもは、より遅い時期で始めた子どもよりも、明らかにより多くのアレルギーを発症したという事例も発表されています。
どちらの研究も間違いではないのですが、もともと日本は5ヶ月目のスタートを基準としていたものを近年6ヶ月目のスタートを推奨している保健所が多くなっているのが事実です。
歯並びなどに影響がでる
食べるということは、噛んだり飲み込んだりという動作が必要なことですよね。
離乳食はその動作の練習にもなるものです。離乳食の開始が遅いということは、その分この練習期間が短くなることを示します。
あまりに遅いと、歯や歯茎に対する刺激が足りないまま成長してしまうことになり、その影響で、あごの強さや歯並びなどに影響がでる可能性があるということです。
栄養不足の可能性がある
離乳食を始める理由のひとつとして、生後6ヶ月あたりから母乳やミルクだけでは栄養素が足りなくなってくるからというものがあります。
そのことから遅く始める離乳食だと栄養不足の可能性が出てくるのです。例えば鉄欠乏性貧血になることがあります。
鉄欠乏性貧血というのは、鉄が足りなくなり体の中に酸素を運ぶ働きをするヘモグロビンが少ないという状態になることです。
そのことから貧血などを引き起こすこともあり、重症度が上がると、症状として言葉が出ない、運動発達が遅れるなどがあります。
しかし、2.3ヶ月の遅れで鉄欠乏性貧血になることはないですし大げさなところもありますが可能性はゼロではないということです。
「食べる」ことで感情や身体機能が発達が育まれることもあります。
早ければ良いということではないのですが、食べる事でおいしい!楽しい!まずい、熱い・・という感情を理解したり、食べ物をつまむ、潰すなどのあそびで身体機能への刺激もあるので、発達に関わるということも多少言えるでしょう。
離乳食は遅い方がいい?メリットとは
それでは次に、離乳食が遅い時のメリットを紹介していきましょう。
- 赤ちゃんの内臓にかかる負担が少なくなる
- 食物アレルギーの予防になる
- 悪玉菌を増やさないでおける
こういうメリットがありますが、以下に詳細を説明します。
赤ちゃんの内臓にかかる負担が少なくなる
0歳代は消化器官が未成熟です。そのため今まで母乳やミルクのみ胃腸にいれてきたところへ栄養素となる離乳食が入っていくのです。
そしたら少なからず未熟な消化器官に負担はかかりますよね。赤ちゃんは成長していくにつれて胃腸も強く整います。
だからちょっと遅いくらいのほうが安心して胃腸に対して安心して始められるということです。
食物アレルギーの予防になる
このアレルギーについては、離乳食が遅いデメリットにおいても説明しました。
その時にも説明した通り、アレルギーと離乳食スタートの早い遅いの関係は研究によって答えが違っているので一概に確実だとはいえないのです。
アレルギーというのは、たんぱく質の分解が不十分なまま吸収してしまっておこることなのです。
だから、離乳食の開始を遅めにすると、たんぱく質の正常な分解が期待できるので、アレルギーの可能性も軽減できるという考え方ですね。
悪玉菌を増やさないでおける
離乳食開始前の赤ちゃんにとって、腸内の善玉菌と悪玉菌の比率は10:0か9:1。
消化機能が発達してないのに離乳食を早い段階で始めてしまうと悪玉菌の比率が増えるということが考えられています。
一度変わってしまった比率は一生改善されないという説があります。
だから、離乳食開始は6ヶ月以降が理想という面もあるようですね。
離乳食の開始時期は何を基準に考えたら良い?
一般的には、生後5~6か月で離乳食を開始するというのが育児書、ネットなどで言われています。
月齢というよりは、お子様の状態に合わせて始める事を推奨します。
- 首のすわりがしっかりしている
- 寝返りができている
- 支えてあげると5秒以上座れる
- 食べ物を見せると嬉しそうにして、口をあけたり、触ろうとしたりする
- よだれが増えた
- 大人が食べる様子をみて、興味を示している
- 手にしたものを、自分の口へ持っていく
- 歯が生えてきている
上記でお話しましたが、月齢はあくまでも目安程度にしておき、目の前の赤ちゃんの成長度合いや、食べ物への興味などを基準にして始めることが良いでしょう。
離乳食開始が、早くても遅くても、要はその子に合っていればどちらでもいいと思います。
早すぎず遅すぎずという、月齢で言えば5ヶ月以降10ヶ月前くらいの範囲で捉えていると焦らなくて済むと思いますよ。
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