生後3ヶ月の赤ちゃんを好きなだけ寝かせるのはOKです。
ただし条件付きであり、個々のあかちゃんの体質によっても違うので留意点はいくつかあります。
例えば、好きなだけ寝かせる事によるリスクは、「脱水症状を起こすこと」や「赤ちゃんの体の成長の阻害」などが考えられます。
夜ミルクを飲まないと体の中の水分が減っていきます、ミルクの飲みが良くない場合は起こしてでも飲ませないと体重が増えないためです。
それらの点を留意しておけば、寝たいだけ寝させてもOKですよ。
生活リズムの点も気になるかと思いますが、それはもうちょっと先の月齢から意識していけば問題ありません。
でもママとしてはやはりちょっとしたことでも心配になりますよね。
ですがご安心ください!この記事では2児を育てた私が赤ちゃんの睡眠のポイントを解説していきます
今回の記事では、
- 生後3ヶ月の赤ちゃんを好きなだけ寝かせるのはOKなの?理由と気を付けてあげたい2つのポイント
- 生後3ヶ月の赤ちゃんの睡眠時間は?
- 生後3ヶ月の赤ちゃんの睡眠リズムの整え方
- 生後3ヶ月の赤ちゃんがなかなか寝てくれないときの原因と対処法
などを紹介していきますので、赤ちゃんの睡眠について気になっている、心配な方はぜひ最後まで読んで安心してくださいね。
生後3ヶ月の赤ちゃんを好きなだけ寝かせるのはOKなの?理由と気を付けてあげたい2つのポイント
まず大前提として、生後3ヶ月の赤ちゃんを好きなだけ寝かせるのはOKです。
ただし、脱水症状と赤ちゃんの体重が増えていないという問題をクリアできていたら・・ということです。
まず赤ちゃんにとってももちろん、人間にとって睡眠は一番大事といっても過言ではないものです。特に赤ちゃんや幼児期の睡眠は、成長に直結します。
「寝る子は育つ」という言葉もあながちハズレではなく、たくさんミルクを飲んでたくさん寝る子はやっぱり平均的に大きくなっています。
それに赤ちゃんの体質も十人十色で、昼寝をどれだけしても夜も寝れるという子もいれば、昼寝が多くなると覚醒してしまう赤ちゃんもいます。その子その子の特性にあった睡眠をするだけでOKです。
ただし、生後3ヶ月の赤ちゃんであれば、1日13~14時間の睡眠時間は確保するようにしましょう。これは朝から晩までの一日を合計した時間であり、夜通しで13~14時間ではないので昼寝とのバランスを考えましょう。
13~14時間の睡眠時間を確保したうえでまだ寝ている分には問題はないですが、寝ている時間が長い時の脱水症状の有無、授乳時間の間隔があくことにより赤ちゃんの体重が増えないという点のみ気にしておきましょう。
脱水症状
脱水症状の有無の確認は、顔色、体温、おしっこの量、回数などでチェックします。
脱水を起こしている時には、体温がいつもより熱く、顔色も明らかに悪いです。できれば脱水になる前に、8時間以上寝ているなら一度起こして授乳をしても良いかもしれません。
おしっこの量をチェックするため、寝ている赤ちゃんのオムツをそっと確認してみましょう。脱水だと色がオレンジ色くらいに濃くなり、おしっこの量がかなり少ないです。
体重が増えない
赤ちゃんによって授乳の間隔も、飲む量もマチマチです。
一度の授乳でたくさん飲む子も一度の授乳では少ししか飲めないけど回数が多い子もいます。
とりあえず「ずっと体重が増えない」という状態が続かなければ問題ありません。しかしあまりにも寝すぎで授乳を全然できなくて体重が全く増えない日々が継続しているのであれば、ちょっと見直しも必要です。
どこかのタイミングで起こして飲ませる方が良いでしょう。それでも増えない、飲んでくれないなどあるようなら一度、かかりつけ医に相談しても良いでしょう。
生後3ヶ月の赤ちゃんの睡眠時間は?
生後の赤ちゃんの平均理想睡眠時間を紹介します。
生後3ヶ月前後の赤ちゃんは平均で約15時間前後の睡眠時間でしょう。
新生児~生後1か月 | 16~20時間/1日 |
生後2~3か月 | 14~16時間/1日 |
生後4~6か月 | 13~15時間/1日 |
生後7~11か月 | 11~13時間/1日 |
1歳0か月 | 11~12時間/1日 |
それぞれの月齢の詳細を紹介します。
新生児~生後1か月
新生児はとにかく一日中寝ています。
実は赤ちゃんは眠りが浅いので、ずっと寝ているように見えますが何度も起きて何度も寝ている状態なのです。
サイクル的には1~3時間寝て1時間目を覚ましてを一日繰り返しているのです。
生後2~3か月
新生児の時から比べて少しだけ一度に寝る時間が長くなります。
生後2.3ヶ月になると、赤ちゃんによって差が大きくでてきます。
夜、相変わらず頻繁に起きる子もいれば、まとまって6時間眠れる子もでてきます。
1人1人の赤ちゃんによって全然違ってくるので、他の子を比較して焦らないように、自分の子供のペースを守ってあげてください。
寝ない子だとママも疲れがたまるころなので、ママ自身のリフレッシュや睡眠確保も周囲の協力を得て時間をとっていきましょう。
生後4~6か月
生後4~6か月となると、昼間に起きている時間が圧倒的に長くなります。
昼に遊び、夜に寝るというサイクルが身に付いてくる月齢です。
それとは逆行して、生後4ヶ月前後から「夜泣き」を始める赤ちゃんもいます。
夜泣きが始まると睡眠サイクルが狂うのでママの疲労が募ります。あまり神経質に時間にこだわらず24時間の中で調整していくようにしましょう。
夜泣きが続くと親の体も大変です。無理しすぎず頼れる人を頼りましょう。
生後7~11か月
生後7~11ヶ月になると赤ちゃんによってはだいたい睡眠のサイクルやパターンが安定します。
寝る定位置や周囲の環境、時間などにこだわる子もでてきます。このタイミングで就寝までのサイクルが整うと今後の睡眠がスムーズになりやすいです。
1歳0か月
1歳になると朝起きて、昼寝一度、夜に寝るというリズムが比較的整ってきます。
中にはお昼寝を2回という赤ちゃんもまだまだいますが、できるだけ1回にしておいて、夜に早く寝るというサイクルを作ることをおすすめします。
生後3ヶ月の赤ちゃんの睡眠リズムの整え方
生後3ヶ月前後の赤ちゃんは平均で約15時間前後の睡眠時間です。
もちろん一日の総時間で15時間と考えて良いのですが、生後3ヶ月頃になると赤ちゃんも昼夜の区別がついてきています。
少しづつですが、昼と夜の睡眠時間もコントロールできるとその後睡眠サイクルが定着しやすくなりますよ。
夜は10時間~13時間、昼は2時間~4時間くらいを目安に分けてみましょう。
睡眠のリズムを整えるには2つポイントがあります。
1つ目は睡眠環境や睡眠の儀式、流れなどを作ることで赤ちゃん自身に「こうすると寝る時間だ」と認識してもらうこと、もう1つは「一日の生活リズム」をできるだけルーティン化することです。
睡眠への流れ
まず睡眠環境を整えましょう。
部屋の温度、寝間着、部屋の明るさ、音など、まず睡眠に適した環境を整える事です。
そして赤ちゃん自身が、この暗さになると寝る、この服を着ると寝るというように認識できるようになるとベストです。
一日の生活リズム
一日の生活のリズムとしてまずは大まかに設定してみましょう。サイクル例をひとつ以下に記します。
- 起床:6:00~7:00
- 朝食:8:00~9:00
- あそび、授乳
- 昼食:11時~12時
- 昼寝:1時~4時
- あそび、授乳
- 夕食:17:00、授乳
- 風呂:19:00~19:30
- 就寝:20:00~21:00
必ず上記のようにするのではなく、自分の子供に合ったタイムスケジュールを大まか組んで毎日繰り返し定着するようにしてください。
睡眠のリズムを整えるコツ
睡眠のリズムを整えるにはコツがあります。
もちろん前項のようにルーティン化するのは一番効果的ですがスムーズにいく時と行かないときがあります。
そんな時に心がけておくポイントを紹介します。
- 夕方の16:30までには昼寝は完了しておく
- お昼寝は長くても2時間前後にしておく
- 寝室の環境を整える
- 日中に体をたくさん動かす(散歩など刺激を与える)
- 朝起きたら太陽の光を浴びる時間をつくる
生後3ヶ月の赤ちゃんがなかなか寝てくれないときの原因と対処法
生後3ヶ月の赤ちゃんの睡眠をネットで検索したり育児本を見ては「うちは何でスムーズにかないんだろう」「どうしてうちの子寝ないのかしら」とやきもきして不安や心配に繋がります。
でも大丈夫です。赤ちゃんは十人十色であり、本当にそれぞれの個性があるので比較なんてできません。育児書やネットの通り行かなくて当たり前です。
その通りにしようとすると、赤ちゃんもママもストレスが溜まる一方です。
ちょっと時間が違っても、他の赤ちゃんより寝て居なくても成長しているので大丈夫です。
ただし、ママも疲れてしまうのでやっぱり赤ちゃんにはある程度寝てほしいですよね。そこでなかなか寝ない赤ちゃんの原因や対処法を紹介していきますので軽く参考にしてください。
赤ちゃんが寝ない原因
赤ちゃんが寝ないことで考えられる理由はたくさんあるのですが、代表的なものを紹介しておきます。
- 睡眠環境が良くない
- 日中の活動量、刺激が少ない
- おなかがすいている
- 不快感がある
- リズムが整っていない
- 体調不良
睡眠環境が良くない
睡眠環境が赤ちゃんにとって良くないと眠りにつけないということがあります。睡眠環境とは温度、湿度、明るさ、音、布団の素材などなどです。
対処法
睡眠環境を以下のように整えましょう。
- 温度:冬の室温20~25℃、夏は26~28℃
- 湿度:50~60%
- 明るさ:電気を付けない、または豆電球
- 音:生活音が聞こえない場所を寝室にする
- 布団の素材:綿で柔らかすぎず固すぎない布団にし、枕代わりにタオルを敷く
日中の活動量、刺激が少ない
大人も同じですが、体と脳の心地よい疲れが睡眠に直結します。
大人でいうと運動量、仕事量などにより睡眠時間、質が左右します。
同様に赤ちゃんも日中の刺激や活動量が少ないと目がさえている状態が続き眠れないのです。
対処法
午前中は天気や温度に問題なければ外にでて日光浴をしたり、外の景色に触れ刺激を与えましょう。
天気が良くない時には家の中で一緒に手遊び、歌遊びなど五感を刺激しながら遊ぶと良いですよ。
おなかがすいている
おなかがすいていて寝れないということがあります。
単純に一日の総量足りないのかもしれませんし、食べている時間に不都合があるのかもしれません。
大人でもおなかがすいていると寝つきが悪くなるので赤ちゃんも同様です。
対処法
おなかがすいて寝れない場合の対処法は以下のようなものがあります。
- 寝る時間を早めるか、夕食の時間を遅くする。
- 離乳食の量を増やしてみる
- おやつの時間を設ける
不快感がある
何か不快感があって眠れない状態です。その「何か」には可能性がたくさんあるので、探るしかありません。寝るときに不快感を感じているかもしれない予想をいくつか立ててみます。
- オムツが気持ち悪い
- 暑い、寒い
- 肌着の肌触り
- 肌着のタグがかゆい
- 虫刺され
- まぶしい
- 暗くて怖い
などなど。ポイントはいつもと違うところがある、または季節の移り変わりで感じ方が変わるといったことです。
対処法
まずはオムツ、暑い、寒いというのに対処してください。
その後は思い当たる不快感のチェックを数打って当てて解消していくしかないのです。
赤ちゃんは話せないのでママもやきもきしますが、赤ちゃんも伝わらないことでやきもきしているので、なんとか不快感にたどり着けると良いですね。
リズムが整っていない
生活のリズムや睡眠のリズムが整っていない場合、寝られないということになります。
これは大人も同様であり、昼寝しすぎたら眠れない、お風呂からあがったばっかりだと寝付けない、食べたあとすぐには寝られないですよね。
対処法
前項のように一日のリズムをルーティン化しましょう。
ただ神経質になりすぎず、だいたいでOKです。
ルーティン化しておくことで赤ちゃん自身が寝るタイミングなどを認知してくれます。
体調不良
稀に体調不良で眠れないことがあります。
ずっと泣き続けて眠らない、しかめ面で眠らないなど「いつもと違って」眠らないという状態であれば体調不良も考えてみましょう。
対処法
- まずは体調不良かの確認が必要です。
- 体温を測る
- オムツをチェックし下痢をしていないか?おしっこ、うんちはいつも通りかチェックする
- ケガしていないか体を確認してみる
- 痛いところはないか探ってみる
赤ちゃんは体がかなり未発達です。何かの拍子でぶつかり骨に異常があってもママが見ていない時だとなかなか気づけませんよね。
あまりにも寝ないのが続き、様子もおかしいようであればかかりつけ医に相談してみましょう。
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